愛知
2017年10月10日 紙面から
既婚男性との交際疑惑で民進を離党した無所属前職山尾志桜里さんと、自民前職鈴木淳司さんが激突する愛知7区。自民と対抗馬が一騎打ちとなる注目区となった。
白いジャケット姿の山尾さんは、愛知県尾張旭市の事務所前で第一声。「今回の選挙は無所属。個人の力の結集と、安倍内閣との戦いだと思っている」と声を張り上げた。
疑惑の報道に触れて「自分の心に問い掛けたのは、政治家山尾志桜里はまだ社会の役に立てるのか、この一点だった」と振り返った。その上で、待機児童や憲法の問題で政権に切り込んだ経験を強調して、「私には政治家として、社会に果たせる役割があるのではないか。その一心で選挙戦に立ち向かっていきたい」と訴えた。
鈴木さんは同県瀬戸市の事務所で出陣式。「総選挙はいつも政権選択を問う戦いだが、今回ほどその意味合いがはっきりした選挙はない」と強調。北朝鮮問題や少子高齢化、人口減少に触れて「経済を維持、発展させ、福祉を守っていくかの戦いだ」と力を込めた。
五期目への挑戦。この間、経済産業副大臣などを経験したことに言及し、安倍政権下で経済を順調に回復させたこともアピール。山尾さんの疑惑には触れず、「これからもしっかりと地域代表としての責任を果たす」と訴えた。