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愛知

赤松氏「リベラルに投票先を」

2017年10月3日 紙面から

 「政治信念や政策を曲げてまで、希望の党に合流することなどできません」。立憲民主党に加わる愛知5区の民進前職赤松広隆さんは二日、地元の名古屋市中川区の幹線道路で声を張り上げた。通り掛かりの車からドライバーが手を振りクラクションを鳴らして「がんばれよ」と声を掛けた。

 民進では約二十人のリベラル系グループを率いて、改憲や安保法制に反対する姿勢を貫いた。希望の党の小池百合子代表がリベラル系排除の方針を公言すると「希望には絶対に行かない」と周囲に漏らし、水面下で枝野代表代行と共に新党の準備を進めた。

 新党結成の意義を「二大政党が『保守対保守』では、日本の政治は良くならない。もう一つの極はリベラルであるべきだ」と説明。希望に合流しない考えを明言した九月三十日以降、同市中村区にある事務所には一日百本を超える激励の電話やメールが寄せられているという。グループメンバーも引き連れて新党に参加する見通しで「リベラルの有権者に投票先をつくる」。後援会連合会の小鹿実会長(86)は「信念を貫く決断」と話した。

 一方、新党への参加が取り沙汰されている愛知3区の民進前職、近藤昭一さんは二日夜、本紙の取材に「新党は必要だし、考え方にも共鳴している」とした上で「一晩、皆さんの意見を聞き、明日朝に最終決断を表明したい」と述べた。

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