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愛知

7区の出馬予定者、精力的に動く

2017年10月1日 紙面から

 衆院解散後初めての週末となった三十日、愛知7区の立候補予定者二人は、精力的に地元のイベントや行事に参加したり、街頭演説したりした。十日公示、二十二日投開票の衆院選に向けて両氏の活動が活発になっている。

◆鈴木さん、自公の重要性力説

 自民前職の鈴木淳司さん(59)は、瀬戸市文化センターで開かれた作家百田尚樹さんの特別講演会に出席し、集まった聴衆約千三百人を前にして祝辞を述べた。

 夕方には、愛知環状鉄道瀬戸市駅前で、公明の街頭演説会に参加した。公明前職の伊藤渉さん(47)らと演説し、駆け付けた支援者ら約五百人(主催者発表)に向かって「自民党と公明党がなければ日本は立ちゆかない」と力説した。

 市議二期八年、国政で十年半の経験を積んだ鈴木さん。注目される7区について「あえて相手方の批判はしない。非難の合戦をしてもいいものは生まれない」と言及。「皆さんの判断も問われていると思う。賢明なる判断をいただきたい」と呼び掛けた。

 そして「これまで多くの政党が選挙の度に生まれたが、混乱だけが残った。待ったなしの日本で間違いない政治をしなければいけない」と声を張り上げ、自公連携の重要性を強調した。

◆山尾さん、リベラル壊滅懸念

 無所属前職の山尾志桜里さん(43)は、午前中から各地の支援者との集会をはしごした。午後二時からは、漫画家の小林よしのり氏を招いた集会を豊明市内で開いた。

 小林氏は、民進党が希望の党に合流する方針であることに触れ、「リベラルが壊滅する」と懸念を表明。「リベラル政党をもう一度復活させる。スタートメンバーには山尾さんを使いたい」と持ち上げた。

 山尾さんも、民進党内が揺れている現状から「私は無所属で良かったと今、心底思っている」と強調した。その上で「この7区でリベラルの価値を発信しつづけられる議員として戦い続ける」と話すと、八十人の支援者から拍手が起きた。

 日進市の集会でも、山尾さんは「(希望の党の小池百合子代表は)憲法と安全保障だけがものさしだと言っている」と批判。「国家の前に個人がある。意見が違う人とも歩み寄る。そういうことを大事にしていきたい」と力を込めた。

 (森若奈、村松秀規)

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