愛知
2017年9月28日 紙面から
十月末で退任が決まった連合愛知の土肥和則会長が本紙のインタビューに応じ、「最後の大仕事」となる次期衆院選への対応方針を語った。小池百合子・東京都知事が率いる「希望の党」結成に与野党が揺れる中、民進党への支援の継続を誓った。
−民進の公認予定候補十四人を全員、推薦した
安倍政権に対して国民がノーと言う選挙にしないといけないので、分かりやすい形にした。愛知4区だけは、牧(義夫衆院議員)さんの過去の離党の経緯を踏まえ、推薦はするが、運動員は事務所に派遣しない。候補者が本当に働く者の立場で動いてくれるのか、確信に至らなかった。
−3、4、5、7区で共産党が候補者擁立を見送った
他政党が下した判断なので歓迎も拒否もしないが、うちは共産や共産系団体から直接の支援を受けていないかを確認した上で、推薦を出している。
もし候補者の事務所に共産系の人が出入りするようなことがあれば、支援のあり方は考えないといけない。こういった方針は、後任の佐々木龍也新会長(現副会長)も引き継いでくれると思う。
−民進は混乱が続く
前原(誠司)さんが代表になって、国家として必要な政策が論議できる体制になったと思った直後に、つまずいた。党の未来に向けて努力せずに離れていく人は、どうかと思う。
−「希望の党」をどうみるか
発足したばかりで政策がよく見えてこないが、理解できるものであるならば、連携するのも一考だ。
−無所属となった愛知7区の山尾志桜里衆院議員は推薦しなかった
彼女の政策は理解しているので、無所属でも支援できないことはないが、今回はけじめをつけた。離党の経緯はともかく、彼女が持っていた票数を考えると、比例代表選への影響は大きい。
−衆院選が花道となる
これまで逆風の中でも、愛知ではある程度の議員を当選させることができたことに思い入れがある。今回も、一つでも多くの小選挙区で勝利したい。
(谷悠己)