• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

愛知

春日井が集票作業 区割り変更の瀬戸・十軒家

2017年9月27日 紙面から

写真

 来月二十二日の投開票が予定されている衆院選で、愛知7区から6区に選挙区が変更される瀬戸市・十軒家(じゅっけんや)投票区(有権者約二千五百人)の開票作業は春日井市が担当する。区割り変更に伴って、投開票事務の一部を複数の市が分担するのは全国初となる。

 七月に施行された改正公選法によって、瀬戸市は二つの選挙区に分割された。瀬戸市が、7区と6区になった十軒家投票区の投開票作業をすべて担当すれば、開票場所や職員、立会人などを増やさなければならなかった。

 それまでの公選法では、市の投開票作業は市単位で行うと定めていたが、法改正に伴って複数の市が作業を分担できるようになったことから、県選管と両市が協議。瀬戸市が十軒家投票区の投票作業と、投票所から春日井市が設定する開票場までの投票箱運搬を担当し、春日井市が開票作業を行うことで合意した。

 市町村の開票状況を県選管のホームページなどでリアルタイムで知らせる投開票速報システムは、市町村単位でしか運用できないため、県選管は今月中旬、瀬戸市の開票状況を6区と7区に分けて速報できるようシステム管理会社に対応を依頼。「急な選挙で全国の自治体から依頼が殺到している。投開票日までに間に合わない」と一度は断られたが、二十六日にシステム管理会社と再び協議した結果、瀬戸市のうち十軒家投票区の票を春日井市に合算して速報できるようになったという。

 県選管の担当者は「初めての試み。両市とリハーサルをして、ミスのないようにしたい」と話している。

 (今村太郎)

主な政党の公約

新聞購読のご案内