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愛知

連合、民進14選挙区で推薦 7区・山尾さんは見送り

2017年9月27日 紙面から

 連合愛知は二十六日、名古屋市内で拡大執行委員会を開き、次期衆院選で、山尾志桜里さんが民進を離党した愛知7区を除く十四選挙区で、民進の公認候補を推薦することを決めた。過去には運動員を各陣営に派遣しない「支持」にとどめたケースもあったが、土肥和則会長は会見で「大義のない解散と安倍政権にノーを突きつける意味でも、全員を当選させたい」と述べた。

 交際疑惑を受けて離党した山尾さんは愛知7区から無所属で立候補する意向を固めているが、連合は推薦を見送る。

 この日、推薦しないことを山尾さんに直接伝えたことを明らかにした土肥会長は、「政治家としての山尾さんは評価しているが、現場の組合員は(疑惑に関する)質問を受けることになる。そういう選挙活動を組合員にさせるわけにはいかない」と述べた。

 7区は現時点で共産も民進も、候補者を擁立するか見送るか、決めていない。土肥会長は「愛知だけではなく岐阜、三重、静岡も含む比例代表への影響を考えると、民進が候補者を立てる判断もあっていい」と語り、民進が候補を擁立することに期待した。

 民進を取り巻く現状は「離党者が相次ぎ、ガバナンスがしっかりしていない」と指摘。小池百合子知事が結成した「希望の党」に言及し、「どんな政策を掲げるのかまだ見えないが、政策が理解できれば、個人的には(連携は)一考に値すると思う」と話した。

 会見に先立ち、推薦状の授与式があり、十四選挙区の候補予定者や秘書らが参加した。

◆女性議員らの会は「今まで通り応援」

 既婚男性との交際疑惑で山尾志桜里衆院議員=愛知7区=が民進党を離党した問題で、県内の女性議員や市民らでつくる「女性首長を実現する会愛知」は二十六日、「政治家はその政治活動などで評価されるべきだ」とする声明を発表した。

 同会は岡村晴美弁護士らが共同代表を務め、山尾議員も会員。声明は、県内外で活動する他の女性団体など七団体も賛同している。

 声明文で、山尾氏の疑惑報道に触れ、「憶測にすぎないプライバシー報道によって、政治生命を奪われるようなことがあってはならない」と主張。「(山尾氏を)今まで通り支持し、応援を続けていく」と表明した。

 (谷悠己)

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