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愛知

「国政チャレンジ大歓迎」 小池氏に知事エール

2017年9月26日 紙面から

 大村秀章知事は二十五日午前の定例会見で、小池百合子都知事に近い国会議員らが結成する新党の役職に、小池さんが就任を検討していることに言及し、「日本の政治にとって大変、歓迎すべきだ。大いにエールを送りたい」と述べた。十月十日公示の次期総選挙には、現時点で、県内十五選挙区に四十人が出馬を予定する。

 小池さんは二十五日午後、会見し、若狭勝衆院議員(東京10区)や細野豪志衆院議員(静岡5区)らと結成する新党「希望の党」の代表に就任することを発表した。

 地方自治体と、国政政党のトップを兼務することに、大村知事は「われわれの仕事は常に国政に関連し、地方分権の推進など、時に、国政にもの申す必要がある」と強調した。

 「トヨタ自動車の『カイゼン』と同じ。霞が関ではなく、現場が動き、ものを言わなければ事は進まない。小池さんは七月の都議選で圧勝し、その熱気があるうちに国政にチャレンジするのは大変、歓迎すべきことだ」と続けた。

 安倍晋三首相は解散の理由の一つとして、消費税増税の使途を借金返済から子育て支援など社会保障に変更することの信を国民に問いたい、としている。

 大村知事は「(子育て支援など)社会保障の財源は消費税を全額あてても足らず、もともと毎年度の予算でやりくりしている。あらためて使途を問う意味はなく、まやかしだ」と指摘した。

 自民党の国会議員時代を振り返り、「先輩からは、どんな不利、逆風でも国民、国家のために仕事をするのが与党の政治家だと薫陶を受けた。(安倍総理は)自分に有利だからと(解散に)打って出る。与党政治家としての矜持(きょうじ)、気概はないのか」と、あらためて解散を批判した。

 (豊田雄二郎)

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