愛知
2017年9月24日 朝刊
自民党愛知県連は二十三日、次期衆院選について、愛知5区(名古屋市中村区、中川区、清須市など)で出馬予定の現職、神田憲次氏(54)=比例東海、二期=の公認申請はせず、党本部に判断を委ねることを決めた。衆院解散が迫る中、申請見送りは極めて異例。
愛知5区の県議、名古屋市議らは四月、議員としての資質や実績を疑問視するとの趣旨で、衆院選の公認候補となる党支部長を差し替えるよう求める嘆願書を党本部に提出。こうした経緯を受け、県連は神田氏を、“暫定支部長”と位置付けてきた。
名古屋市内で開いた選挙対策会議の後、地元の水野富夫県議は「神田氏が党の公認候補になった場合も、(嘆願書を出した)われわれ地元の議員は支援しない」と明言した。
一方、神田氏は本紙の取材に「地元公職者とは融和を図り、有権者には丁寧に説明して、選挙戦を戦いたい」と、あらためて出馬に意欲を示した。
神田氏は税理士から党県連の公募に応じ、二〇一二年に初当選した。
愛知5区では、民進現職の赤松広隆氏(69)、共産新人の月東義博氏(59)が出馬を予定している。