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愛知

支援者、擁護や説明求める声 山尾さん、地元後援集会へ

2017年9月23日 紙面から

 既婚男性との交際疑惑を受け、民進党を離党した山尾志桜里さん(愛知7区)が二十二日、疑惑報道後、初めて地元入りした。尾張旭市と瀬戸市の二会場であった後援会の集会には計百五十人が出席。支援者の集まりだけあって、「政治と個人の問題は別」「信用している」など、集会後は山尾さんを擁護する声が大半だった。

 尾張旭市城山町の主婦、長瀬寿子さん(66)は「大切なのは個人的な問題でなく、憲法改正や待機児童問題。政治家としての力はある」と、一政治家としての変わらぬ信頼を口にした。「不倫の事実はないという本人の言葉通りだと思う。わなにはめられ、気の毒だ」とも。

 瀬戸市北山町のパート、安藤政江さん(56)は「おわびや決意といった山尾さん自身の言葉が届いた。疑惑については信じるしかない。山尾さんの人間力をどれだけ周囲に伝えられるか、自分たちも微力だけどがんばりたい」と述べた。

 同市井戸金町の無職、柴田正行さん(71)は「説明を聞いて不倫はないと思ったし、納得したが、子どものケアだけは絶対にしなければならない」と語った。ただ、疑惑報道があった七日以降、山尾さんは、公の場から身を隠しただけに、「有権者のもとにも長く連絡してこなかったのは良くなかった」と漏らした。

 党を離れたことを心配する声も。同市古瀬戸町の無職、荒井義機さん(74)は「本人を信じてあげるのが支持者。しかし、無所属での選挙は容易でない。なくてはならない政治家なので、当選すれば、民進党が迎えてくれるのではないか」と期待した。

 尾張旭市城山町の無職、熊崎郁夫さん(76)は「『一線を越えてない』という当たり障りのない説明で、具体性はなかった。優秀な人だからもったいないけど、無所属では選挙に勝てない」と冷静に話した。 

 集会には、国府田さとみ東郷町議(民進)の姿もあった。「私の支持者の中には山尾さんを応援した人が多い。本人が何を話したのか、私自身の支持者に説明する責任がある」と述べた。

 (中村禎一郎、森若奈、村松秀規)

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