既婚男性との交際疑惑を受け、民進党を離党した山尾志桜里衆院議員（４３）＝愛知７区＝は、次期衆院選に愛知７区から無所属で立候補する意向を固めた。二十日、本紙の取材に明らかにした。

　疑惑報道後、二十二日に初めて地元入りし、出馬を表明する。山尾氏は交際疑惑の真相や出馬を決めた理由などについて、「すべて、お世話になった地元の人たちにまず、お話ししたい」と述べた。

　山尾氏は週刊誌が疑惑を報じた七日、「臨時国会の論戦に今回の混乱を持ち込むことは（党に）さらなる迷惑をかけることになる」として、離党届を提出。「男女の関係はない」と疑惑を否定した。その後、公の場に姿を見せていない。

　民進の前原誠司代表は山尾氏の離党直後、「目指すべき社会像は一致している」として、愛知７区に候補者を擁立しない考えを示している。

　山尾氏は元検事。二〇〇九年に初当選し、当選二回。昨年三月に発足した民進党の初代政調会長に抜てきされ、前原新体制でも幹事長就任が内定していたが、見送られた。

　愛知７区からは、自民党の鈴木淳司衆院議員（５９）＝比例東海＝も出馬を予定している。