早期の衆院解散の可能性が高まっている情勢を受け、名古屋市の河村たかし市長は十九日、報道陣の取材に、次期総選挙での自身の対応について「名古屋のいい政治を日本中に広めんといかん」と出馬に意欲を示した。

　市長は報道陣の問い掛けに「早すぎる。まだ判断していない」と明言を避けながらも、「『総理を狙う男』をやめたわけではなく、いつかはそうならんといかん。常に前向きです」と答えた。自身が推し進めてきた名古屋城天守閣の木造復元は「道筋をつくった。総理になって応援するという手もある」と述べた。

　解散の動きを受け、市長は十八日夜に自ら率いる「減税日本」の緊急幹事会に出席。市議らと衆院選の対応を協議した。自身の後継指名や、連携を呼び掛けてきた東京都の小池百合子知事と近い若狭勝衆院議員らによる新党結成の動向を見極めながら判断するとみられ、最終的に出馬を決断するかは、流動的だ。