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榑松さん「声、届けた」 組織力にかなわず

2019年2月4日

支持者にあいさつする榑松さん=名古屋市中区大須で

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 落選した榑松さんは午後八時すぎ、名古屋市中区の事務所に姿を見せ、支持者から贈られたねぎらいの花束を手に「結果は残念だが、選挙を通じ、生活に困っている人の声を届けることはできた」と終始笑顔で語った。

 記者から敗因を問われると「現職の組織力にはかなわなかった。選挙前から目指していた、市民と野党の幅広い共闘の形をつくれなかったことも大きい」と振り返った。

 選挙戦では、子どもの医療費の無料化拡大や、国民健康保険料の引き下げなど、医療や福祉分野を重視する県政への転換を訴えてきた。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致阻止や、中部国際空港の二本目滑走路建設反対も唱えたが、及ばなかった。

 低投票率については、「(大村さんの)オール与党状態への諦めもあったのでは」と話した。

 三期目に臨む大村さんには「奨学金返済を抱える若者や、年金では生活していけない一人暮らしの高齢者など、見えない貧困と格差が広がっていることは紛れもない事実。二本目滑走路などはやめ、暮らしの問題に真正面から向き合ってほしい」と求めた。

 

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