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大村氏が3選 投票率35%、3番目の低さ

2019年2月3日

 愛知県知事選は3日投開票され、現職の大村秀章氏(58)=立憲民主、国民民主、公明推薦=が、県労働組合総連合(愛労連)議長の新人榑松佐一氏(62)=共産推薦=を破り、3選を果たした。投票率は35・51%で、前回知事選(34・93%)を上回ったが、過去3番目の低さだった。

 大村氏は名古屋市の事務所で支援者に感謝を伝え、「すべての人が輝く愛知をつくっていきたい」と力を込めた。

 自民党県連の推薦も受け、国政の与野党の支援を受けた。業界団体や連合愛知の支持もあり、手堅く票を固めた。

 選挙戦では「産業振興により雇用を拡大する好循環が生まれている」と2期8年の実績を強調。3期目には、2027年のリニア中央新幹線開業を見据えたまちづくりを進め、22年のジブリパーク開業などを起爆剤にさらなる成長を目指すと訴えた。

 榑松氏は、大村氏が推進する大型事業を見直して医療や福祉、教育に予算を重点配分する県政への転換を主張。「暮らしの土台を支える県政を実現する」と訴えたが、伸び悩んだ。

 前回に続く与野党相乗りの現職と、共産推薦候補の新人が戦う構図で関心は高まらず、投票率は低水準となった。

(中日新聞)

愛知県知事選で3選を果たし、笑顔を見せる大村秀章氏=3日、名古屋市中区の事務所で

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