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私が推します 両候補の知人、人柄など語る

2019年1月28日

 2月3日投開票の知事選で、論戦を繰り広げる県労働組合総連合(愛労連)議長の新人榑松(くれまつ)佐一さん(62)と3期目を目指す現職大村秀章さん(58)。マイクを手に熱弁を振るう2人の知られざる素顔を知ってもらおうと、長年にわたり親交を重ねてきた大学、高校の同級生や後輩に当時のエピソードや人柄を語ってもらった。

(上から届け出順)

◆「誰かの役に」強い思い

榑松さん・名大の後輩、弁護士・荻原典子さん(60)

 榑松さんとは互いに名古屋大の大学生協の学生委員として知り合いました。私が三年後輩。今と同じ、いつもにこにこ顔で、おしゃべり好きな、親しみやすい先輩でした。体形はもう少しスマートでしたが。

 長野県木曽町で合宿があった時、四年生の榑松さんが率先して炊き出しの準備をする姿が印象的でした。リーダーというより、先頭を切って行動するタイプ。言葉にしませんが「誰かの役に立ちたい」という思いが前面に出ていました。

 弁護士になった私が消費者問題や反貧困の運動に関わるようになると、困っている人のそばには必ず、榑松さんの姿がありました。労働組合幹部という立場以上に、性格や信念がそうさせるのだと思います。

 奨学金問題や生活保護費引き下げ反対訴訟、外国人労働者支援。それら全てで当事者の身になって関わる榑松さんは、決して言葉だけの人ではありません。見過ごされがちな課題や政策にも光を当ててくれる知事になってくれるはずです。

 同じく学生委員だった奥さんの順子さん(名古屋市議)もよく知っています。家族思いの優しいお父さん。そんな顔も持った人です。

(聞き手・安藤孝憲)

◆政治家の夢、有言実行

大村さん・西尾高の同級生、動物病院院長・杉浦広さん(58)

 大村さんが西尾高校に通ってたころの同級生で、一年の時はクラスメートでした。高校時代の大村さんはとにかく頭が良かった。一年生の一学期から三年生の三学期まで、ずっと学年一位の成績だったと思います。それでいて学力をひけらかすようなことはなく、慕われていましたね。

 予習をしっかりしているものだから、授業が始まる前には内容が頭に入っていて、テストの時も余裕そうでした。だから男女問わず、みんな大村さんのところに集まって、勉強のことを聞くわけです。私も本当に助けてもらいました。

 高校時代から、東京大に進学して官僚になり、政治家になるという進路を決めていました。その後はその通り東大に行き、農林水産省に勤め、衆院議員になって今は知事をやっている。有言実行ですね。

 変わっていないのは人が喜ぶことをするのが好きということ。知事になってからも記者会見のたびに法被を着たり、コスプレしたりしているのを見ると、地域のPRのために頑張っているのだなと感じます。持ち前のバランス感覚で、愛知県をさらに発展させてくれることを願っています。

(聞き手・中尾吟)

 

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