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大村県政8年を問う 知事選告示

2019年1月18日

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 愛知県知事選が十七日告示され、新人で県労働組合総連合(愛労連)議長の榑松(くれまつ)佐一氏(62)と、三期目を目指す現職の大村秀章氏(58)の無所属二人が立候補を届け出て、一騎打ちとなることが確定した。大村氏の二期八年の県政運営への評価が主な争点。投票は二月三日で、即日開票される。

 二〇二七年のリニア中央新幹線開業に向けた社会基盤整備や、自動運転など次世代産業育成による経済成長の継続を唱える大村氏に、大型事業を見直して医療や福祉、教育など暮らしを優先する県政への転換を訴える榑松氏が挑む構図だ。

 共産党の推薦を受ける榑松氏は、名古屋・栄で出発式を開いた。支持者らを前に、労働組合で貧困の現場と向き合ってきた経験を振り返り「誰もが普通の暮らしができるように、困っている人を全力で応援する愛知県政をつくる」と変革を訴えた。

 大村氏は立憲民主、国民民主、公明各党と自民党県連が推薦し、国政の与野党が相乗りで支援する。第一声は名古屋・栄で上げ、中部国際空港の二本目滑走路建設や二二年秋の開業を目指すジブリパークの整備に向けた意気込みを語りながら「地域を元気にし、愛知の都市力をアップさせ、魅力を世界に発信していく」と力を込めた。

 愛知県知事選の投票率は、五人が立候補した一一年は52・52%だったが、今回と同じく、大村氏と共産の推薦候補による一騎打ちだった一五年は34・93%で過去二番目に低かった。

 

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