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未来語り第一声

2019年1月18日

 十七日告示され、十七日間の選挙戦に入った知事選。新人で県労働組合総連合(愛労連)議長の榑松(くれまつ)佐一さん(62)と、三選を目指す現職の大村秀章さん(58)の両候補はともに名古屋・栄で第一声を上げ、県内各地で支持を訴えた。平成に続く新たな時代へ向け、どんな未来を描くのか。寒風の中で繰り広げられた熱い舌戦に耳を傾けた。=上から届け出順

◆教育や福祉の充実を 榑松佐一さん

街頭で支持を訴える榑松さん=名古屋市で

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 誰もが普通の暮らしができるよう、頑張っている人、困っている人を全力で応援したい。

 目に見えない格差と貧困が広がっている。生活に大変さを感じている子育て世代は多く、少子化の悪循環を生んでいる。教育や福祉を充実し、暮らしの土台を支える県政に変えていく。

 リニア中央新幹線推進、中部国際空港への二本目滑走路など大規模事業は時代遅れだ。予算の使い方を見直し、全国二位の財政力で高校卒業までの医療費無料化、国民健康保険料引き下げを実現する。中小企業支援で経済を活性化させる。

 県民を不幸にするカジノは絶対に認めない。ジブリパーク構想は県がいくら予算投入するか不透明。説明責任を果たすべきだ。

 県労働組合総連合議長・コープあいち職員(元)全労連幹事▽名大▽名古屋市守山区森孝東=共

 <事務所>名古屋市中区大須4の14の57、山岸ビル1階 (電)052(684)5061

◆産業力を一層高める 大村秀章さん

街頭で支持を訴える大村さん=名古屋市で

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 八年前、知事に就任した当時はリーマン・ショックと円高などの影響で愛知の経済は苦境に陥っていた。

 企業支援や雇用対策を進めた結果、経済は回復し、県内総生産は大阪を抜いて東京に次ぐ二位に。保育所や放課後児童クラブの定員増加も進め、人が集まり、経済産業が良い流れで循環している。この流れを続けていかなければならない。

 産業力をさらに前進させていくには、二〇二七年のリニア中央新幹線開業に向けたインフラ整備や中部国際空港への二本目滑走路の整備などを進めていかなければならない。二二年秋には愛・地球博記念公園にジブリパークもできる。日本一元気なあいち、世界に輝くあいちをつくっていくため、協力をお願いしたい。

 知事(元)衆院議員・厚労副大臣・自民党県会長・農水省課長補佐▽東大▽安城市篠目町=立国公

 <事務所>名古屋市中区栄3の2の9、明治屋栄ビル1階 (電)052(249)5655

 (中崎裕、中尾吟、安藤孝憲)

 

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