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育児と働く環境整えて/農家支援望む 有権者の声

2019年1月18日

 県政の旗振り役を決める知事選。夫婦でケーキ店を切り盛りしながら、小学5年と幼稚園年長の息子を育てる一宮市の島尾佳奈枝さん(35)は「保育所や放課後児童クラブへの支援を手厚くし、子育てしながら働きやすくしてほしい」と切に願う。店では焼き菓子製造や接客を担い、なかなか手が離せない。店と自宅は別で、子どもが風邪などで休んだ時は、店の裏で寝かせておくことも。市内に病児保育所はあるが、定員は少なく、自宅から距離もある。「気軽に預けられるように枠も施設も増やして」と県の育児施策の充実を求めた。

 名古屋市内で候補者の演説を聞いた同市東区のパート清掃員野口勝さん(75)は、後期高齢者になった身の上から「年金、保険料の問題や県民の健康対策なども、地味かもしれないが議論してほしい」と語る。「少子高齢化への向き合い方を投票の判断材料にする」という。

 両候補の街頭演説が同じ時間帯に市中心部であると知って足を運んだ。「4年間のかじ取りを託す候補なので、直接話を聞いて選びたい」と話す。

 田原市でキャベツやセロリ、スイカを作る農家、渡辺孝明さん(52)は「農業のさらなるPRと、後継者不足に悩む農家の支援に力を入れてほしい」と期待する。昨秋の台風では、市内の農家も大きな被害を受けており「災害の被害に遭った農家への対応もお願いしたい」と求めた。「環太平洋連携協定(TPP)をはじめとする農政に対する考え方を見て投票先を決めたい」

 

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