記事

大村さん、榑松さんが舌戦 本社で立候補予定者討論会

2019年1月10日

 二月三日投開票の愛知県知事選を前に、中日新聞社は九日、立候補を予定している現職の大村秀章さん(58)と新人の榑松(くれまつ)佐一さん(62)を名古屋市の本社に招き、討論会を開いた。県政運営や人口減少社会における福祉、経済政策を巡り、二人は舌戦を繰り広げた。

 大村さんは二期八年の県政運営について「強い経済・産業が雇用を生む良い循環をつくれている」と成果を強調。榑松さんは「給料は上がらず非正規雇用が増えた。暮らしに困っている人に目を向けるべきだ」と貧困対策のさらなる充実が必要と訴えた。

 昨年の入管難民法改正により増加が見込まれる外国人の受け入れでは、ともに国の対策の必要性を主張。一方、産業振興では中小企業の人手不足解消に大企業からの利益分配が必要と訴えた榑松さんに対し、大村さんは企業誘致や設備投資の支援で雇用効果も出ていると反論した。

 二〇二七年のリニア中央新幹線開業でも、榑松さんは「期待していない。むしろ名古屋一極集中が心配」と県内格差の拡大を懸念。大村さんは「東京と名古屋で五千万人の大交流圏ができる」と期待感を示すなど対立する主張を展開した。

   ◇

 司会は吉枝道生社会部長。討論の詳報は十七日の告示後の紙面で紹介します。

 

最新記事

記事一覧

新聞購読のご案内

Copyright © The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.