先輩社員の声
編集職/整理
名古屋本社編集局整理部
大野 奈美Nami Ohno
これまでの仕事で、印象に残ったできごとを教えてください。
LINEなどを通じて読者の方から寄せられた情報を掘り下げる「Your Scoop(ユースク)」。その中でも、「ニュース」とまではいかないけれど、ユニークな疑問や取材してほしい!の声に応える場所として2021年秋にユースク特設面をつくることになりました。先輩と共に立ち上げに関わり、今でも続いています。
整理部で集まったメンバーは、特集面自体をあまり組んだことがない若手中心で、何から手をつければ良いのかも分からないようなスタートでした。社会部のデスクや記者と、どんな紙面にしたいかというコンセプトを考えるところから始まり、全体の記事の方向性からレイアウト、文字数、写真、CG、動画など何をどう見せるかということを考え試行錯誤。結果、寄せられた疑問・質問に記者が答える現在の形に落ち着きました。
軌道に乗った今では、社会部の尽力で地元テレビ局のニュース番組とのコラボや、全国29の地方紙・テレビが参加する「オンデマンド調査報道」(JOD)の枠組みを活用し、各地方紙のユニークな記事を紹介するなど広がりを見せています。
日々紙面のレイアウトを組む中で、心がけていることがあれば教えてください。
整理記者は「最初の読者」だとよく言われます。読者の目線に立って、読みたい!と思ってもらえる紙面づくりを心がけています。
取材部門から出てきた多くの記事や写真を紙面という限られたスペースの中で組み立てなければいけません。どの原稿をどう扱うか工夫し、1日のニュースを理解しやすく正確に伝えることが整理記者の役割です。
見出しで記事の内容を伝え、その大きさやレイアウトで記事の注目度や重要性を的確に表現します。大事件や大事故でなくても、普段の生活にどう影響するか、読者が興味を持っているかなどを考えています。その上で面白い記事をより読んでもらえるようにするにはどうすればよいか、毎日最善を尽くしています。まだまだ先輩の作成した紙面や他紙を読んで研鑽の日々です。
ある1日のスケジュールWork flow
17:00
出社。出稿予定や他紙を読んで過ごす。その日の各面のメニューを打ち合わせで確認
18:00
社員食堂で夜ご飯
19:00
原稿が届き始め、見出しをつけたりレイアウトを考えたりする。運動面を担当する日は野球やサッカー、フィギュアスケートなどの中継を見ています
21:00
届く地域に合わせた紙面になるようにニュースを入れ替えたり大きさを変えたりして同じ紙面でも複数回降版(紙面の完成)します。最初の降版に向けてこのくらいの時間から本格的に忙しくなってきます
24:00
最終版に向けて一息。最終版前は少し時間があるのでもう一度紙面を一から見直します
25:45
退社。最終版を降版し、残務作業を終えたら帰宅
キャリアパスCareer path
2015年4月 入社
小さな頃から新しい情報や知識に触れることが好きで、中日新聞は毎日読んでいて身近な存在でした。大学で中山間地域について学びもっと地方のことを伝えたいと思った時に、全国紙より地域密着で、けれども県紙より大きな視点でニュースを伝えているところに惹かれ、志望しました。
2015年8月 東海本社報道部
警察署などを担当。街中の展覧会から全国規模の大きな事件まで取材をしました。事件取材では大変だったこともありましたが、「伝える」ことの大切さを学びました。スポーツや展覧会などの取材では記事になった時の読者の方の笑顔が嬉しかったです。当時いただいた感想のお手紙は今でも宝物です。
2017年3月 名古屋本社編集局地方部
岐阜、三重、長野、福井、滋賀の5県で発行する地域版の編集・整理をする部署で、見出しの考え方やレイアウトなどを一から学びました。取材していた時には分かっているようで実は分かり切っていなかった「新聞を作る」ということに触れ、整理の大切さと責任感、そして楽しさを知りました。
2018年2月 名古屋本社編集局整理部
愛知県内向けの地方版、政治や経済などの硬派面を担当した後、今は社会や運動などの軟派面を担当しています。読者の関心が高いニュースが多い面なので、どうすればより正確に、そして興味深く読んでもらえる魅力的な紙面にできるか、記事の価値判断やレイアウトに日々頭を悩ませています。特別取材面や年末年始向け紙面などの特集を担当することもあります。今後は1面を任せてもらえるようになることが目標です。
※所属は取材当時のものです。
休日の過ごし方Holiday
楽しい予定がないと頑張れない!タイプなので予定を入れることが多いです。趣味は観劇で、ミュージカルや宝塚歌劇が好きです。シフト制なので平日の公演も観られることがうれしいです。気軽に関西や関東まで足を運びます。最近はあまり行けていませんが野球観戦も好きで試合はこまめにチェックします。