中日新聞

先輩社員の声

編集職/取材

東京本社編集局政治部

大野 暢子Masako Ohno

これまでの仕事で、印象に残ったできごとを教えてください。

支局研修をしていた1年目。書くネタに困り、ようやく見つけて焦って行った取材が、既に記事化されていたことが後に判明。記事は当然ボツになり、ずさんな仕事ぶりが周囲に伝わったことにも落ち込みました。取材先にお詫びの手紙を出すと、可愛らしい若葉の絵に「実になるのはずっと先」という言葉が添えられた絵手紙が返ってきました。目先の結果を追い求めず、じっくり仕事に向き合って、という温かいエールでした。

現在は、すぐには記事になりそうもないテーマでも地道に情報収集し、記者発表の取材でも、独自のニュースにつながりそうな話題を必ず見つけようと心がけています。

中日新聞社の魅力を教えてください。

地方紙だからこそ、若い記者にも多くの裁量と活躍の機会があると思います。全国紙が複数の記者で取材や執筆を分担しているテーマでも、中日では一人で担当することが多々あります。大変ですが、自分なりの視点で勝負できるという面白さがあります。

社内で「このテーマの担当者はあなただよね?この問題はこれからどうなるの?」「次はどんな記事を出すの?」と聞かれることも多く、やりがいを感じています。

仕事と育児の両立をどのようにしていますか。

2018年3月に出産し、10月に育休から復帰しました。平日の日中は息子を保育園に預けています。職場の配慮で、自分のペースで取材できる担当にしてもらい、急な夜間の取材は免除してもらっています。

夫が単身赴任中なため、子どもが熱を出した時は休んでいますが、どうしても外せない取材がある時は義母に頼んで預かってもらっています。同じように子育てをしながら働く先輩記者や上司からのアドバイスにとても救われています。

ある1日のスケジュールWork flow

  • 6:30

    起床。子どもたちの食事や支度。8時に保育園へ送る。家事は夫婦で分担している

  • 9:00

    自民党の部会を取材。関心を持っているテーマが動きそうなタイミングや今後の方向性を議員に聞く

  • 11:00

    議員会館で知り合いの議員や秘書、政党職員と雑談を兼ねた取材。早めにお弁当を食べる

  • 12:00

    政治部の定例会議に参加し、キャップやデスクに取材の進捗を報告、記事化に向けた相談に乗ってもらう

  • 午後

    国会中継のチェックや識者への取材、原稿の執筆などをする

  • 17:30

    退社。週に2~3日は延長保育等を利用し、夜まで作業できる

  • 18:00

    子どもたちと帰宅。夕食づくり、片付け、お風呂、寝かしつけ、翌日の用意。自分の原稿が組まれる日はスマホに送られてきた予定紙面のチェックをする

  • 23:00

    就寝

キャリアパスCareer path

  • 2010年4月 入社

    岐阜県出身で幼いころから中日が身近だったことと、地方紙にも関わらず独自の国政、海外ニュースが多いことに惹かれ、志望。

  • 2010年8月 北陸本社富山支局

    警察や司法を担当。2011年2月にはニュージランドで語学留学中だった専門学生12人が亡くなる地震が発生。取材した遺族から怒りの声をいただくこともあったが、後日「わが子は夢に向かって輝いていた」と、大切な写真や遺品を見せてくれた。

  • 2013年8月 東京本社宇都宮支局

    行政や選挙を担当。力を入れたのは原発事故で汚染された廃棄物の最終処分場問題。処分場計画を前に進めたい政府と、抵抗する候補地に選ばれた町の人々を取材し、原発被害の根深さを浮き彫りにした。

  • 2016年8月 東京本社編集局政治部

    ①自民、立憲民主などの政党の動き②幼保無償化、新型コロナウイルス対策、ジェンダー平等などの政策関連③選挙、故安倍元首相の国葬などの大きな出来事-など取材テーマは多岐にわたります。

※所属は取材当時のものです。

休日の過ごし方Holiday

家族全員で遠くの公園まで歩き、途中で買ったお弁当を食べた後、身体を動かして遊ぶことが多いです。上の子どもが最近サッカーを習い始めたため、下の子と一緒に練習を見ている数時間が貴重な息抜きになっています。

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