先輩社員の声
編集職/デザイン
名古屋本社編集局デザイン課
小河 奈緒子Naoko Ogawa
これまでの仕事で、印象に残ったできごとを教えてください。
2022年11月のジブリパーク開園特集を担当しました。
開園2か月前には特集の制作は決まっていましたが、未公開の情報も多く手探りで進めることに。ページ数が多かったので他の課員と分担して制作しました。
中でも内覧会ルポタージュのページは内覧会から降版日まで時間がなく、記事どころか写真もない状態で作業を開始しました。そうした状況下でも、一度だけ開園前の「ジブリの大倉庫」へ入場できる機会があったのはとても大きな収穫でした。実際に歩いた中で感じたわくわくするような空気やゆったりとした時間の流れは紙面のデザインに活かせたと思います。
ジブリパークの開園日に発行された特集紙面は、併せて企画されたラッピング広告とともにSNSなどでも好評だったようで嬉しかったです。
紙面のグラフィックスを作成する上で、意識していることを教えてください。
まずそのグラフィックの目的はなにかを考えます。紙面上には記事、写真、広告…とたくさんの要素があって、グラフィックはその一つです。ただ必要な要素を並べるだけでなく、限られたスペースの中でもひと目で伝わるように形や色を工夫するようにしています。
その上で、読者の理解の妨げになるような不必要なノイズはないか、誰にでも読みやすい文字か、違和感のない色か、など冷静に判断するように心がけています。
レイアウトを含めた仕事の場合は、手を加えるあまり記事が読みにくくならないように気をつけています。
中日新聞社の魅力や良いところを教えてください。
政治や経済など硬い内容から地域に根ざした柔らかい話題、生活にまつわるものから文化的なものまで、幅広い分野の仕事に携われます。
連載などでは固定の担当を決めることもありますが、ほとんどの仕事をデザイン課全員で満遍なく対応しており、頭の切り替えも必要ですが飽き性の自分にはいい気分転換になっています。
普段は内勤ですが特集などでは取材に同行する機会もあります。編集局は1フロアでつながっていて、疑問点や提案があれば担当者に直接伝えにいけるので部署ごとの垣根も低い方ではないでしょうか。最近はデザイン課にもWEB関連の依頼が増えているので、今後は紙媒体を飛び出して新しい表現も試していけそうです。
地元での知名度が高いので、自分が作ったものの反応を得られやすい点も嬉しいです。
また東京本社にもデザイン課があるので、東京で働いてみたい!という人にとってもチャンスがあると感じています。
ある1日のスケジュールWork flow
10:00
出社。各紙朝刊をチェック。依頼が来ているグラフィックスの制作を開始。当日夕刊の仕事が飛び込んできたら、すぐに作業に取り掛かる
13:00
夕刊仕事のキリがついたところで昼食休憩
15:00
翌日朝刊用の依頼が来はじめるので、依頼元から説明を受け作業開始。特集や連載用のイラスト、コラージュなど数日後に掲載予定の仕事を持っている場合は、時間を見つけながら制作を進める
18:00
朝刊用で、まだ取材途中のため作成できないなどの場合は、大きさや内容を夜勤の人に引き継ぐ。手持ちの仕事が終われば退社
キャリアパスCareer path
2017年4月 入社
前職はデザイン事務所でグラフィックデザイナーとして主に広告を制作していました。転職活動中に求人の社告を見つけ、学生時代に中日スポーツでグラフィック制作のアルバイトをしていて馴染みがあったのと、新聞社でなら未経験の分野に挑戦できると思い応募しました。
2017年6月 名古屋本社編集局デザイン課
デザイン課では小さな地図から、特集やサンデー版などの大きな図解まで幅広く制作します。どうしたら紙面の内容がより分かりやすく伝えられるか、先輩の指導を受けながら試行錯誤を繰り返しました。
[主な仕事]サンデー版大図解「火星大接近」、新元号発表時の令和号外・ラッピング紙面など2020年5月 北陸本社編集局整理部
編集局内のデザイン担当は自分1人だったので、デイリーの仕事をこなしながら連載・特集の作業を進めていくことが多かったです。北陸中日新聞60周年のときの別刷り特集ではパノラマ紙面に挑戦できました。
[主な仕事]北陸中日新聞ポプレス、北陸中日新聞With KIDS「プロが答える相談室」挿絵、北陸中日新聞60周年特集など2021年7月 名古屋本社編集局デザイン課
再び名古屋本社へ。異動後もしばらくは、2022年3月の石川県知事選・金沢市長選など北陸関係の仕事を多く担当しました。2022年7月の参院選では北陸地方にスポットを当てた大型図解をいくつも制作しました。
[主な仕事]サンデー版大図解「江戸絵画」、ジブリパーク開園特集など
※所属は取材当時のものです。
休日の過ごし方Holiday
出掛けるときは出掛け、引きこもるときはとことん引きこもっています。気になる展覧会があれば足を運んだり、美味しいものを食べに行ったり。旅行も好きです。旅先のお土産のほとんどは食べ物なので、たっぷり買い込んで、帰宅後好きなラジオを聴きながらコーヒーといっしょに美味しくいただく時間が幸せです。