中日新聞

先輩社員の声

編集職/政治

東京本社編集局政治部

長崎 高大Takahiro Nagasaki

これまでの仕事で、印象に残ったできごとを教えてください。

水戸支局時代、障害児の保護者たちが特別支援学校の新設を求める署名活動を始めた話を記事にしました。最寄りの学校まで片道80分かかり、保護者の負担が大きい地域でした。半年後、約1万筆の署名を県に提出。当初は否定していた県も考えを変え、新設が決まりました。中心的に動いていた保護者からは「当初から動向を見守ってくれた長崎さんの記事のおかげで多くの方が理解して、応援してもらえた。署名をお願いする際にもスムーズに気持ちが伝わった」と言ってもらえました。県を動かしたのは間違いなく保護者の熱心な活動ですが、自分の記事がその助けになったと思うと嬉しかったです。政治家や役所の取材をするときは、困っている人の視点を常に意識するように心がけています。

編集局や政治部の雰囲気について教えてください。

記者の仕事は個人商店と言われることが多いですが、政治部の仕事はチームワークも重視されます。他社の政治部と比べると記者の数は多くないので、臨機応変な対応が求められます。一方、1人1人で見る範囲が広い分、個人の裁量は大きいです。自分が追いたいテーマは聞いてもらえる雰囲気があり、配属したばかりでも記事を書かせてもらえます。政治部というと激務なイメージを持たれることもありますが、ワーク・ライフ・バランスはものすごく気をつかってもらえます。働き過ぎると注意されるくらいです。また、最近は男性でも育休を取りやすいです。私は前任地の水戸支局で3か月取りましたが、政治部で取得中の記者もいます。

中日で働く魅力を教えてください。

多様なフィールドがあることが一番の魅力です。自身の経験でいえば、尾鷲支局では人口1万~2万人ほどの町を2か所担当しました。住民との距離が近い環境で、全国紙が記事にしないような話題を発掘する地方紙らしい取材を経験しました。一方、水戸支局では県庁での行政取材に加えて、人口にすると合計100万人近くになる10数か所の自治体を担当しました。全ては取材できないので、何を取材して記事にするか、自分なりの視点が重要でした。地方の住民にも大きな影響を与えるさまざまな政策が決まる現場を取材したいと考え政治部を志望しましたが、地方支局での経験が生きることは多いです。

ある1日のスケジュールWork flow

  • 9:00

    首相の仕事開始時刻に合わせ、首相官邸に出勤。懸案事項への受け止めなど、質問を投げかけることもあります。

  • 10:00

    国会内で担当する自民党幹部の出待ち。国会の日程や、関心のある政策が動くタイミングなどを聞きます。

  • 12:00

    昼食。国会内や議員事務所がある会館内には複数のお店があります。取材先と昼食会が入ることも。

  • 14:00

    国会中継のチェック。首相や野党党首の発言を文字起こししたり、原稿を書いたりします。

  • 16:00

    キャップと相談。翌日の仕事内容の確認や、長期的に取材しているテーマの相談をしたりします。

  • 19:00

    退勤。聞きたいことがあるときは総理側近の秘書官の帰りを待って取材することもあり、退勤時間はまちまちです。

キャリアパスCareer path

  • 2012年8月 東海本社編集局報道部

    警察、遊軍、浜松市政をそれぞれ約1年ずつ担当。2013年に富士山が世界遺産登録された翌夏には、山頂近くの山小屋に開設された「富士山臨時支局」のメンバーに加わり、富士山の上から関連するニュースを伝えました。

  • 2016年3月 名古屋本社尾鷲支局

    三重県南部の紀北町と大紀町を担当。個人がお店を開業する話を記事にしたり、大量のマグロの水揚げを取材したりと、住民に近い地方紙らしい取材を経験しました。海と山が近く、取材中に野生のイルカに遭遇したことも。

  • 2021年9月 東京本社水戸支局

    県政や原発を担当。国内で最も古くて周辺住民の人口が多い東海第2原発が立地する東海村には何度も足を運び、住民の声を取材しました。再稼動への賛否で割れた村議選では、1人で全ての候補者に話を聞き、課題を伝えました。

  • 2024年8月 東京本社編集局政治部

    着任直後から始まった自民党総裁選では、石破茂氏の番記者を担当。そのまま総理番としてウォッチし続けています。衆院選や少数与党の国会など、めまぐるしい政治状況の中でも、自分なりの視点を大切に取材しています。

※所属は取材当時のものです。

休日の過ごし方Holiday

子どもが生まれたばかりなので、いまは赤ちゃん中心の生活です。妻と3人で近場を散策したり、離乳食をつくったりしています。平日は子どもが起きている時間に帰れないことも多いので、休日一緒に過ごす時間は大切にしています。

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