先輩社員の声
編集職/写真・映像
名古屋本社編集局写真部
森 研人Kento Mori
これまでの仕事で、印象に残ったできごとを教えてください。
入社前から行きつけの喫茶店を取材したことです。私は昔ながらの喫茶店が好きで、家の近くの小さなお店に通っています。
ある日突然、文化芸能部の記者から「(行きつけの)お店を取材したので写真を撮って欲しい」と連絡がありました。どうやら店のマスターが朝刊に掲載中の漫画「喫茶アネモネ」の主人公に似ているとのこと。「こんな店まで探し出すとは」と記者の取材力に驚きました。
マスターとお母さんの写真は絶対に自分で撮りたいという気持ちがありました。二つ返事で店に向かうと二人とも驚いた様子。経緯を話していつも通りの笑顔を撮らせてもらいました。
掲載後、お母さんに「紙面を見た親戚から久しぶりに連絡がきた。この年になっても生きるって楽しいね」と喜んでいただき、改めてこの仕事をしていて良かったと思いました。
より良い写真・映像を撮影するため、心がけていることを教えてください。
事前の準備と撮影後の反省を心がけています。
まず取材前にそのニュースで重要なことは何か、どんな写真が撮れるのかを調べたり、自分の中でイメージしたりします。先輩から「自分の中のイメージにある写真しか撮れないので準備が重要」と教えてもらいました。
しかしいざ取材に行くと想定外のことばかり。撮影後に写真を見て反省することが多いです。毎回「もっとこう撮ればよかった」と後悔しますが、心に留めて次の取材で生かせるようにしています。
ちなみに私も入ってから現場での業務を通じて専門的な技術や撮り方を教えてもらいました。学生時代に写真の勉強をしていなくても全く問題ありません。
中日新聞社の魅力や良いところを教えてください。
あらゆる写真が撮れること、そして自分の興味ある取材ができることです。
写真部では中日新聞と中日スポーツの両方の写真を撮影します。そのため季節のスケッチやイベント、緊迫した事件現場やヘリでの空撮からドラゴンズや競馬までありとあらゆる写真を撮ることができます。毎日違う現場でどんな写真を撮ろうかと考えるのが楽しいです。
もう一つは、自分の興味がある分野に関われることです。私は趣味を生かして喫茶店を何度か取材したり、山の企画にも参加したりしました。好奇心があればどんな取材もできると思います。
ある1日のスケジュールWork flow
10:00
出社。機材を準備し当日の予定を確認する
10:30
名古屋駅前の会社で社長のインタビューを撮影。帰社後、写真を出稿しデータを保存
14:00
ワールドカップのグッズの売れ行きが好調ということで社会部の記者とともにスポーツ用品店へ。売り場を撮影する
15:30
取材を終えて帰社。出稿後、終業時間までは事件や火災に備えて待機する
18:00
機材を片付けて帰宅。夕方からの夜勤や泊まりの宿直、事件事故に備えてヘリ格納庫で待機する勤務体制もあります。
キャリアパスCareer path
2021年4月 入社
学生時代から写真が好きで「趣味とは違う写真を撮りたい」と思い、地元である中日新聞の写真・映像コースのインターンに参加。あらゆる写真が撮れて地域に密着していることに魅力を感じ入社しました。
2021年6月 名古屋本社編集局写真部
基本的には遊軍として事件事故やインタビュー、スポーツやイベントまであらゆる取材を担当。甲子園での高校野球や東日本大震災の現地にも赴き取材しました。
※所属は取材当時のものです。
休日の過ごし方Holiday
知らない街の小さな喫茶店でマスターと話したり、インテリアを愛でたりしています。お気に入りの店は増えていく一方です。また、登山やキャンプが好きなので天気がいい日は山に向かいます。