中日新聞

先輩社員の声

編集職/取材

名古屋本社編集局社会部

城石 愛麻Ema Kiseki

これまでの仕事で、印象に残ったできごとを教えてください。

長野市内の台風被災地で、被災した99歳の女性を取材した時のことです。
浸水した自宅に戻れず、慣れない土地に身を寄せる女性は「毎日話し相手もおらず寂しい」と語り、私が手を握るとぽろぽろと涙をこぼしました。女性の姿を通して災害に日常を奪われるつらさを報道しました。
その後、何とか女性が自宅に帰ることができたと聞いて安心しましたが、まもなく女性の近所に住む方から訃報の電話が入りました。
被災地では目の前の困っている人たちに対し何もできない無力感に襲われることも多いですが、電話をくれた方から「お葬式に行ったら中日新聞が取材した女性の記事が飾ってあった。とても大事にしていたそうだ」と聞き、誰かの人生を伝え残すことには大きな意味があると感じました。

編集局や社会部の雰囲気を教えてください。

社会部には経歴も興味分野も異なるさまざまな記者が集まっていて、とても刺激的です。取材や記事執筆に集中する時間だけでなく、先輩記者たちと会話しながら一息入れる時間も大切にしています。昔に比べ女性記者が増えているだけでなく、男性記者も育休を取ったり早く家に帰ったりと、働き方も多様になっています。

中日新聞社の魅力や良いところを教えてください。

全国紙以上に地方支局を大事にしていると思います。
名古屋や東京などの大都市でなくても、自分が担当する地域で見つけた良い話や社会課題を基に記事を書くと、地方版だけでなく一面や社会面などで大きく掲載されることも多く、やりがいを感じられます。県紙よりもカバーエリアが広く、その分転勤はありますがさまざまな土地の魅力と出会えるのも楽しいです。

ある1日のスケジュールWork flow

  • 9:30

    出社。新聞各紙をチェック。

  • 10:00

    「ユースク」の公式LINEに寄せられた投稿を確認、返信

  • 11:00

    特集面に向けて電話取材やLINEを使ったアンケートの作成。これとは別に、夕刊デスクから取材指示を受けることも

  • 13:30

    昼食。先輩と会社周辺のお店へ行くこともあります

  • 14:30

    イベントなどの街ダネ取材や特集面用にアポイントを入れた取材先へ

  • 16:00

    会社に戻り記事執筆

  • 19:00

    退社。近隣の飲食店を開拓したり、カフェで調べ物をしたりと自由に過ごす。たまに飲み会へ行くことも

キャリアパスCareer path

  • 2018年4月 入社

    就職活動中、実家のある東京で若者によるデモが盛んに行われていた。目の前で繰り広げられる光景を伝え残したい、こうした声が上がる背景に迫りたい、と思い記者を志すことに。東京新聞の報道姿勢にも惹かれた。

  • 2018年8月 名古屋本社長野支局

    最初は警察署回りやスポーツ取材を担当。入社2年目の秋に台風19号が長野市内を襲ってからは被災地取材に注力。自分の足で歩き、伝えるべき話を探し出すやりがいと責任の重さを知った。3~4年目は県政担当として選挙などを取材。

  • 2022年9月 名古屋本社編集局社会部

    遊軍記者としてウクライナ避難民の方々や東北の東日本大震災の被災地を取材。2022年12月からは「ユースク」担当として、読者から寄せられる情報や質問を基に取材を進めている。

※所属は取材当時のものです。

休日の過ごし方Holiday

夏はキャンプや山登り、冬は温泉を求めて長野など自然豊かな地域へ。名古屋本社では取材に車を使わないので運転の仕方を忘れないよう意識してドライブしています。休日でも大事な取材先とは電話やメールでやりとりすることがあります。

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