限界に挑んだ夏が閉幕
閉会式で「TOKYO2020」と書かれた旗を持ち写真に納まる日本選手団=18日、リオデジャネイロで(共同) |
南米初開催に沸いたリオデジャネイロ・パラリンピックの締めくくりにふさわしく、陽気な音楽と華やかなパフォーマンスがマラカナン競技場を包んだ。閉会式を終始もり立てたのは、ブラジルの人気歌手やバンド、両腕がなく足の指で弾くギタリストら。大会の成功を祝い、エネルギーあふれる歌と演奏を届けた。
日本選手団は、車いすテニス女子シングルス銅メダルの上地(かみじ)結衣選手(22)を旗手に入場した。「POSITIVE SWITCH(前向きなスイッチ)」をテーマにした東京大会への引き継ぎ式は、各界で活躍する日本人が沸かせた。
映像を交えた約八分間の演出の冒頭、義足の女性モデルGIMICO(ギミコ)さんが登場。車いすパフォーマーやダウン症のダンサーも加わって一斉に踊り、スクリーンに「SEE YOU IN TOKYO(東京で会いましょう)」の文字を映し出した。
国際パラリンピック委員会(IPC)のクレーブン会長が「ブラジルの個性と驚きに包まれた大会に感謝したい。二〇二〇年、パラリンピアンは再び世界中の感動を集めるだろう」と閉会を宣言し、リオを照らした聖火は消された。
(荘加卓嗣)