8年前に安楽死申請許可 陸上400メートル銀のベルギー選手
【リオデジャネイロ=共同】進行性の身体障害があり、リオデジャネイロ・パラリンピックに出場している陸上女子のマリーケ・フェルフールト選手(37)=ベルギー=が11日に記者会見し、患者の意思により医師が薬物などで死に導く安楽死を8年前に申請、許可されていたことを公表した=写真、共同。
脊髄が傷つき、両脚が動かない「対まひ」の症状が重く、激痛や発作で睡眠も困難という。「もう耐えられないと感じたら自分で(死を)決められる。許可証の存在は私に安らぎをもたらした。限界はなるべく先延ばししたい」と話した。
ベルギーでは二〇〇二年に安楽死が合法化され、一五年の報告件数は二千件を超えた。日本では認められていない。
フェルフールト選手は十日に400メートル(車いすT52)で銀メダルを獲得した。十七日の100メートルにも出場する予定。前回ロンドン大会では金一、銀一のメダルを手にした。