紙面から(パラリンピック)

熱戦再び きょう開幕 チケットは「4割残」

 【リオデジャネイロ=伊藤隆平】リオデジャネイロ・パラリンピックが七日夜(日本時間八日朝)、開幕する。百六十カ国・地域から、障害があるアスリート四千三百五十人が出場する。チケットは四割ほどが売れ残っているが、リオ市内ではテレビやラジオが特集を報じ、徐々に盛り上がりつつある。

 競技用車いすに乗った陸上やバスケットボールの選手の大型看板が街中に掲げられ、祭典の幕開けをアピール。競技場では現地スタッフが仕事の手順を確かめるなど、最後の準備を進めている。

 貧民街の子どもたちの健全育成に取り組むリオの市営スポーツ教室「ビラ・オリンピカ」は生徒にチケットを配る。教室の障害者スポーツ担当、ホザニ・ガセさん(52)は「選手たちの姿と会場の熱気に刺激を受けてほしい」と願いを込める。

 障害者スポーツは世界中で年々、認知度が高まり、各国とも選手の育成や支援に力を入れている。ロシア選手団がドーピング問題で不参加となったが、今大会の参加人数は過去最多に上り、各競技で新記録の樹立が期待される。

 日本選手団は百三十二人で全二十二競技中の十七競技に出場。金メダルの目標数は、五個を獲得した前々回の北京、前回のロンドン両大会の二倍の十個としており二〇二〇年の東京大会に向け弾みをつける。昨年の世界選手権を制した男子陸上走り幅跳びの山本篤(34)=スズキ浜松AC、連覇を狙う女子ゴールボールの選手らの活躍が注目される。

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