紙面から

残り1分、逆転負け フリー74キロ級・高谷「銀」

男子フリー74キロ級3回戦 カザフスタン選手(左)に敗れた高谷惣亮=内山田正夫撮影

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 2014年世界選手権のフリー74キロ級銀メダリスト、高谷の挑戦は3回戦で終わった。カザフスタン選手に3点リードを奪い、準決勝進出と思われたが、残り1分に投げ技で逆転を許した。「勝てると思ったでしょ」。いつものように記者らに気さくに話し掛けたが、か細い声になった。

 初出場のロンドン五輪は初戦敗退。トレーニングで体をつくり直して体脂肪率を5%近く減らし、層の厚い階級を戦い抜く覚悟だったが、春先に痛めた首が直らず本来の動きができなかった。「自分より、観客席の弟(14年世界選手権代表の大地)が泣きじゃくっていた。一緒に東京を目指したい」と先を見据えた。

 (鈴木智行)

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