紙面から

<サンバの鼓動> カメラマンも激戦

 萩野公介選手や金藤理絵選手が金メダルを獲得し、盛り上がりを見せた競泳。欧米などでも人気が高く、自国の選手の活躍ぶりを伝えようと、大勢のカメラマンも会場に詰め掛けた。

 プールサイドに設けられた一つの撮影エリアに100人を超えるカメラマンが連日びっしり。競技が始まる前に、より良い撮影場所の確保という、もう一つの戦いが始まる。

 たとえホスト国でも地の利はなく、原則、早い者順。競技開始の4時間前には徐々に並び始める。やっとの思いで場所を確保できてもまだ油断できない。

 隣とのすき間が10センチでも空いていようものなら、後から来たカメラマンが「そこに入れてくれ」とぐいぐい入って来る。おちおち、トイレにも行っていられない。

 競泳は全日程を終了したが、やはり人気の高い陸上など五輪はまだ続く。かくして世界が注目、しない地味な戦いが人知れず本日も繰り広げられるのだ。

 (今泉慶太)

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