紙面から

バドミントン・タカマツ組 苦しみつつも底力

バドミントン女子ダブルス準々決勝 マレーシア組に勝利した高橋(右)、松友組=内山田正夫撮影

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 いよいよ始まった決勝トーナメント。負けたら終わりの一戦で、世界ランキング1位ペアが底力を見せた。女子ダブルスの高橋、松友組は苦しみながらも準決勝に駒を進め、この種目で日本勢2大会連続のメダルに王手をかけた。

 相手は過去7戦負けなしのフー、ウォン組。世界ランキング15位と格下ながら、「今までで一番の調子の良さだった」と松友。番狂わせを演じようと向かってくる勢いに押され、第2ゲームは終始リードされ、18−21で奪われた。だが、ここでずるずると崩れない強さがある。「勝っても負けても最終ゲーム。自分たちのプレーを出さないとと、意外と切り替えられた」と高橋。出だしからいきなり4連続得点で流れをつかみ、集中力の切れた相手を21−9で圧倒した。松友は「相手の良さに引きずられず、恐れ負けしなかったのは自分たちの成長」と誇った。

 今大会4試合目で初めてゲームを失ったが、日本代表の舛田圭太コーチは「1次リーグは長い試合がなかった。接戦をやっておいて良かった」。ここから先の相手は実力に大差がないだけに、早いうちに強い緊張感にさらされた経験はプラスになるとみる。

 特に次戦の韓国のエースペアには、5月の国・地域別対抗戦ユーバー杯で負けている。高橋は「いち挑戦者としてやっていかないと勝てないと思う。自分たちの持っている力を出し切るくらいの気持ちでやりたい」と気を引き締めた。 (井上仁)

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