紙面から

福原「大好きな舞台うれしい」

入場行進する福原愛(手前左)、伊藤美誠(同右)ら日本選手団=隈崎稔樹撮影

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 愛くるしい笑顔を浮かべて行進した。卓球女子の福原愛(ANA)は15歳の伊藤美誠(スターツ)とともに、左手にブラジル国旗、右手には日の丸を持ち、歩を進めた。

 「開会式に参加するのは北京以来8年ぶり。私にとって特別で、大好きな舞台に立てたことをとてもうれしく思いました」

 4大会連続の五輪。初出場した2004年アテネ大会の時は15歳だった。08年北京大会では旗手を務め、日本代表選手団の先頭を歩いた。「忘れられない一生の思い出」と今でも脳裏に焼きついている。前回ロンドン大会では、団体で銀メダルを獲得。五輪のたびに成長してきた。今大会は卓球女子最年長の27歳。あの“泣き虫愛ちゃん”がキャプテンとしてチームを引っ張る役割を担う。

 有力選手が軒並み調整を優先し、開会式を見送る中、自ら参加を希望した。「開会式は気分転換になるから出たい」。五輪期間中はどうしても気持ちが張り詰めてしまう。時には楽しむことも必要。オンとオフの切り替え方を知っている。

 女子シングルスの初戦は8日。「この1カ月は限界というくらい練習してきた。あとはどれだけ試合で出し切れるか」。目指すはシングルスのメダルと団体は銀メダル以上。開会式を楽しんだ後は気持ちを引き締め、リオのコートに立つ。

 (森合正範)

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