紙面から

落下、転倒など課題残る 体操初練習

 【リオデジャネイロ=鈴木智行】リオデジャネイロ五輪で3大会ぶりの団体総合優勝を狙う男子の日本代表が3日、初めて試合会場のリオ五輪アリーナで練習に臨み、6日の予選と同じ順で6種目をこなしたが落下や転倒なども見られ、水鳥寿思監督は「思ったよりミスが出てしまった」と危機感を募らせた。

 1種目目のあん馬でいきなり山室光史(コナミスポーツ)が落下。平行棒では田中佑典(同)が途中でマットに下り、加藤凌平(同)はつり輪の力技で大きく体勢を崩した。

 エース内村航平(同)は跳馬で高難度の「リ・シャオペン」に挑み、1回目は両ひざを着いたものの2回目は成功させた。種目ごとに気になる技を何度もやり直しながら進めたため、最終種目の床運動は疲れからか2度転倒。「今回はそこまで良くなくてもいい。しっかり修正すれば試合でうまくいくと確かめられた」と淡々と話した。

 初出場の白井健三(日体大)は跳馬で、新技の「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」に挑戦。片足を大きく踏み出しながらも着地を止め、周囲の選手らから拍手を浴びた。日本はこの技を新技として申請しており、本番で成功して国際体操連盟(FIG)に認定されれば「シライ」の名がつく五つ目の技となる。

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