紙面から

<リオで輝け! 三重ゆかりの選手たち> レスリング69キロ級・土性沙羅選手(21)

練習で汗を流す土性選手(左)=2015年12月7日、愛知県大府市の至学館大で

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 重量級初の金メダルが期待される女子大生。身長159センチ。69キロ級では小柄だが、相手の懐へ鋭く飛び込む高速タックルと負けん気の強さで、国内では敵無しの状態が続く。世界選手権では2013年から3年連続で表彰台に立つ。

 吉田沙保里選手の父で、14年に亡くなった栄勝さんが主宰した津市のレスリング教室で7歳から技を磨いた。幼いころ、練習の厳しさに何度も競技を辞めようとしたが、「結局、吉田先生が怖くて言い出せなかった」。

 吉田選手が初めて金メダルを取ったアテネ大会。本紙記者に教室の後輩として感想を尋ねられ、小学四年生ながら「私もいつか五輪に出たい」と答えた。十二年越しの有言実行となるリオ。「世界の場では挑戦者。プレッシャーはない。目指すのは金メダルだけ」。表彰台の一番高い所で亡き師へ恩返しする。

 <どしょう・さら> 1994年、松阪市生まれ。松阪第四小、鎌田中、至学館高卒。至学館大4年。趣味は漫画を読むこと。音楽グループ「BUMP OF CHICKEN」の大ファン。

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