紙面から

<リオで輝け! 三重ゆかりの選手たち> ラグビー・坂井克行選手(27)、レメキ・ロマノ・ラヴァ選手(27)

◆戦術眼で旋風起こす 坂井克行選手(27)

敵陣を突破する坂井選手(中央)=2015年11月8日、香港(共同)

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 戦術眼に優れたチームの頭脳。正確なキックを武器に、トライ後のゴール「コンバージョン」でも活躍する。昨秋のアジア予選決勝では逆転のゴールキックを決め、リオへの切符をたぐり寄せた。

 中学まではサッカー選手。四日市農芸高入学と同時に、2歳上の兄の誘いで競技を始めた。3年の時の全国高校ラグビー大会は、1人で1試合60得点の大記録も打ち立てた。

 大学4年から7人制の代表に。「身長172センチと小柄な分、競技を誰よりも理解しなくちゃ世界とは勝負できない」と、7人制のスペシャリストを目指し、2012〜15年には主将も任された。

 昨年のワールドカップ(W杯)で健闘し、日本のラグビー熱を高めた15人制には尊敬の念とともに対抗心がある。「僕らセブンズもリオで強豪国と渡り合い、さらなる旋風を巻き起こしたい」

 <さかい・かつゆき> 1988年、四日市市生まれ。小山田小、西陵中、四日市農芸高、早稲田大卒。豊田自動織機シャトルズ所属。大学初戦は、五郎丸歩選手との交代で出場。

◆強豪国出身のエース レメキ・ロマノ・ラヴァ選手(27)

ボールを手にゴールへ駆けるレメキ選手=鈴鹿市の練習場で

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 少し捕まれたぐらいでは止まらない、パワフルなトライゲッター。相手守備ラインを破る一瞬のスピードと、長時間走りきるスタミナに加え、パス感覚も合わせ持ち、代表のエースとして後衛でも前衛でも躍動する。

 トップリーグ参戦のため、高校卒業後の2009年、ラグビー強豪国ニュージーランド(NZ)から来日。日本人女性と結婚し、息子の誕生を機に、14年に日本国籍を取得した。ホンダ加入で越してきた鈴鹿は「人もやさしく、自然いっぱい。子育てしやすい」と気に入っている。

 明るい性格で日本語も流ちょう。代表や所属チームでは盛り上げ役も担う。19年に日本でワールドカップ(W杯)が開かれる15人制の代表入りも狙いつつ、リオでも目標はメダル獲得、と言い切る。「僕も全力で立ち向かう。三重の皆さんも、セブンズに注目して」

 <レメキ・ロマノ・ラヴァ>1989年、NZ・オークランド生まれ。ホンダヒート所属。15人制では主にWBやFBを担う。愛称はマノ。映画好きで、来日前は「ラストサムライ」で日本について勉強した。色紙の言葉は「支えてくれる人たちのためにメダルを」。

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