紙面から

<リオで輝け! 三重ゆかりの選手たち> 走り高跳び・衛藤昂選手(25)

ハードルを使ってストレッチする衛藤選手=鈴鹿市のAGF鈴鹿陸上競技場で

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◆鈴鹿高専で才能飛躍

 鈴鹿高専出身の理系ハイジャンパー。大学院時代に2年間県外へ出た以外は、鈴鹿を拠点に練習している。183センチの長身で、力強い踏み切りが持ち味。6月の日本選手権で自己ベストを更新する2メートル29をクリアし、参加標準記録に達した。

 実家前の沿道で応援した全日本大学駅伝に触発され、小学3年で陸上を始めた。当初は長距離を専門としたが成績は平凡。「支える側で陸上に携わろう」と、靴職人を目指して進学した鈴鹿高専で走り高跳びに目覚め、才能を開花させた。

 「黙々と同じことを繰り返せる職人気質」。高専時代から練習前には30分ほどのストレッチを欠かさず、長い時間をかけて、跳躍を支える強いアキレス腱を作り上げた。踏みきり位置の微調整なども根気よく繰り返し、研ぎ澄ませた跳躍で、リオでは「2メートル30を跳んで予選突破」を狙う。

 <えとう・たかし> 1991年、鈴鹿市生まれ。旭が丘小、白子中、鈴鹿高専、筑波大大学院卒。AGF所属。実家から車で10分の鈴鹿工場に通勤し、普段は管理部総務グループで事務などを担当する。

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