• 中日新聞ウェブ
  • 中日新聞プラス

富山

富山 堂故氏再選

2019年7月22日

再選を果たし笑顔を見せる堂故茂氏=21日午後8時36分、富山市太郎丸本町の事務所で(石橋克郎撮影)

写真

 富山選挙区(改選数一)は、自民現職の堂故茂氏(66)=公明推薦=が、野党統一候補で国民民主新人の西尾政英氏(58)=立憲民主、社民支持=を大差で破り、再選を果たした。

 前回の参院選に続いて野党が統一候補を擁立。民主、社民、国民新の三党が共闘し、無所属新人が当選した十二年前の参院選の再現を狙った。だが、強固な保守地盤に支えられた自民の圧勝に終わり、県内の衆参五議席独占が続くことになった。

 堂故氏は後援組織を生かした組織戦を展開。党副幹事長や文部科学政務官を務めた一期目の実績を強調し、北陸新幹線の早期延伸や健康長寿社会の実現、経済対策の地方への浸透などを訴えた。与党支持層に加えて支持政党を持たない無党派層にも浸透した。

 西尾氏は市民目線の政治の実現や社会保障の充実をなどを訴え、安倍政権への批判を展開した。知名度不足を補うため、他野党幹部の後押しも受け、街頭演説や個人演説会を頻繁に開いて浸透を図った。政権への批判票獲得を狙ったものの、支持の広がりを欠いた。

写真

 堂故茂(どうこ・しげる) 慶応大経済学部卒。衆議院議員秘書や富山県議を経て、1998年に富山県氷見市長選で初当選。4期15年務めた後、2013年の参院選で当選した。1期目は党副幹事長や文部科学政務官などを歴任した。氷見市余川。

主な政党の公約

新聞購読のご案内