社民党の又市征治党首は十四日、氷見市中央町のいきいき元気館で演説し、十月の消費税増税に「実質賃金は下がり、増税したら生活水準は悪化する」と反対の立場を鮮明にし、「米国からステルス戦闘機を百機以上購入する費用を社会保障に回すべきだ」と政権を批判した。

　参院選富山選挙区に野党統一候補として立候補している国民民主党新人と比例代表の社民党候補者への投票を呼び掛け、「変えるべきは憲法ではなく安倍政権だ。改憲勢力の議席を三分の二以下にし、政権退陣につなげよう」と訴えた。

　今参院選で改選だった又市党首は五月に肺がんの手術を受け、体調面を考慮して出馬しなかった。術後の経過も報告し「声が出ずらく、制約も多い。不出馬に理解をいただきたい」と話した。（酒井翔平）