茂木敏充経済再生担当相は十日、富山市総曲輪の総曲輪フェリオ前で、参院選富山選挙区から立候補した自民現職の応援演説をした。「安定した政治の下で日本を前に進めていくのか。政治が混乱し、経済が低迷した時代に時計の針を戻すのか。それが問われるのが今回の選挙だ」と支持を呼びかけた。

　安倍政権となり、名目国内総生産（ＧＤＰ）や若者の就職率が高まったことなどを挙げ「日本経済は大きく改善した」と政権の実績をアピール。野党共闘については「憲法や安保、経済への考え方はバラバラなのに選挙のときだけ、季節限定でくっつく野党にこの国の未来を任せるわけにはいかない」と批判した。

　老後資金二千万円問題には言及しなかったが「医療、介護、年金といった社会保障制度はわれわれが責任を持って守る」と強調した。（酒井翔平）