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富山

県内候補 これを訴える

2019年7月7日

 参院選公示後、初の週末を迎え、富山選挙区に立候補した国民民主新人の西尾政英さん(58)と自民現職の堂故茂さん(66)の訴えにもいっそう熱が帯びている。両候補が掲げる政策や直面する課題についての考えを聞いた。(酒井翔平、向川原悠吾)

しがらみ政治脱却を

西尾 政英さん(58)=国民新人 

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 何を訴える

 「しがらみ政治からの脱却。富山は自民党のシンパが多く、声をかけられて投票している人がほとんどだと思う。そうなるとおかしいと思ったことにだんだんと声を出せなくなり、だから年金とかの問題が出てくる。本来あるべき多様な政党政治に変えたい」

 年金政策は

 「今は労働者の四割が非正規雇用だが、どんな労働形態でも将来設計を組めるようにしなければならない。アベノミクスとは違って、まずは雇用と社会保障のセーフティーネットを強化するべきだ。年金は諸事情でかけられなかった人でも、もらえるようにしなければならない」

 他の争点は

 「解釈改憲による法改正はあってはならない。今イランで戦争が起きたら、自衛隊がどうなるのか分からないはず。安保法は改憲以上のことをしているし、解釈改憲に近いことを他の政策でもしていて異常だと思う。『モリカケ』については争点にはならないと考えている」

教育通して人づくり

堂故 茂さん(66)=自民現職

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 争点は

 「少子高齢化の中で年金や医療、介護、福祉をどのようにまかなっていくのかが一つの争点。それには経済の活力をどうつけるかと、健康長寿社会の実現の二つが大事だと思う。それを支えるのは教育を通した人づくりだということを選挙戦を通して訴えたい」

 改憲への考えは

 「憲法制定時と現在は環境問題など社会情勢がものすごく変わっている。自衛隊や保育の充実、緊急事態条項などを憲法に明記するのは大切だ。与野党の憲法審査会で意見を集約して、国民の審判を仰ぎ、国民の権利を行使していただく場が必要ではないか」

 公約に掲げる「ふるさとに根づく人づくり」への思いは

 「最終的に政策を進めていく上で結局は人づくりに行き着く。同級生には、ふるさとを顧みない、両親を顧みない人もいる。活躍して、立派になってもふるさとに目を向けてくれる人は重要。全く顧みない人を育てては、さみしいなという思いを込めた」

主な政党の公約

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