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富山

県内候補 こんな人 

2019年7月6日

 参院選が4日に公示され、富山選挙区でも国民民主新人の西尾政英さん(58)と自民現職の堂故茂さん(66)が有権者への訴えに汗を流している。投票の判断材料となる両候補の人となりや国政を目指す理由などを紹介する。(酒井翔平、向川原悠吾)

活動 SNSにアップ

西尾 政英さん(58)=国民新人

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 入善町出身で富山中部高校、慶応大卒。旧大蔵省と旧通産省から内定を得ていたが「地方自治は民主主義の学校」と、幅広い業務に携われることに魅力を感じ、県庁に就職した。

 県庁では水産や農林、防災政策に関わった。防災計画の策定に注力した経験から、今の減災政策に危機感を感じる。「大規模地震は明日にでも発生し、大量の被災者が出るかもしれないのにリスクヘッジが不十分だ」。対策として地方で被災者の受け入れ施設を拡充する必要性を示している。

 立候補は二月に表明した。「自民党だけで政治がうまくいくのなら年金の二千万円問題など出ないはず。多様な政党政治でなければならない」と出馬の意義を語る。座右の銘の「意志あるところに道は通ず」と表明以降は「一回も休みがない」ほど街宣活動に励んでいる。今は活動を会員制交流サイト(SNS)に投稿するたびに、聞いた人たちから届くメッセージに返信するのが楽しみだ。ふとした合間にSNSで孫二人を見る瞬間にも、憩いのひとときを感じる。入善町舟見。

<メモ>

 ▽尊敬する政治家 岩國哲人さん▽家族 子ども3人と孫2人で、今は母と2人暮らし▽趣味 読書、特にゲーテが好き▽特技 早食い

地元のPRを忘れず

堂故 茂さん(66)=自民現職

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 祖父は氷見市長、父は市議長という政治家一家で育った。政治を志した原点は、小学六年生のときに伝え聞いた祖父の苦しむ姿だ。

 敏雄さんは、三期目の途中に病気のため他界。亡くなる直前には、氷見市で大規模な地滑りが発生していたが、入院中で身動きが取れなかった。断末魔の苦しみを味わった姿は心に刻まれ、後に「自分の命よりも大切なことに出会える人生はすばらしい」と感じるようになった。

 祖父の姿を追うように氷見市長を四期十五年務めた後、国政に挑戦した。一期目は党副幹事長や農林水産委員長、文部科学政務官などを歴任し、勉強に励む毎日だった。「新しいものを学ぶ意欲に満ちている。次のチャンスをもらえれば、もっと良い仕事ができる」と熱がこもる。

 疲れを癒やすのは、氷見市で暮らす二歳の孫との触れ合い。「見た瞬間に癒やされる」と目を細める。国会でも地元のPRを忘れず同僚議員に寒ブリを振る舞っており、「大変期待されている」。氷見市余川。

<メモ>

 ▽趣味 ゴルフ、読書▽好きな地元の食べ物 富山湾寿司▽政治家以外でなりたかった職業 商社マン

主な政党の公約

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