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富山

国や地方の課題 参院選前に議論 立候補予定2氏 公開討論会

2019年6月23日

国政の重要課題について意見を交わす(左)堂故茂さんと(右)西尾政英さん=22日、富山市牛島新町のタワー111で

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富山

 七月四日の公示が見込まれる参院選を前に、富山県選挙区の立候補予定者を対象とした公開討論会が二十二日、富山市牛島新町のタワー111で開かれた。自民現職の堂故茂さん(66)と国民民主新人の西尾政英さん(58)の二人が、少子化対策や地方創生、国民の政治参画を巡って意見を交わした。

 少子化対策について、西尾さんは「今の日本は一人の子育てに二、三千万円かかる」と指摘し、児童手当の拡充や就学前保育の無償化などを提示した。堂故さんは「命を受け継ぐ大切さを共有の価値観としてつくらなくては」と訴え、好例として中高生が赤ちゃんと触れ合う授業を挙げた。

 地方創生を巡り、堂故さんは「基盤をつくらないと戦えない」と述べ、新幹線や道路、港湾、空港の整備を主張した。西尾さんは「権限や財源、人材を分散していくべきだ」と話し、道州制の導入を提案した。

 若者の低投票率の改善策として、西尾さんは「日ごろからの政治参加が大切」、堂故さんは「地道にやっていくことが第一歩」と指摘し、ともに中学や高校での主権者教育の推進を訴えた。

 討論会は、日本青年会議所(JC)北陸信越地区富山ブロック協議会が主催し、JCメンバーや地域住民ら二百人が訪れた。

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