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総合

沖縄と秋田で自民敗北 辺野古、地上イージス反発

2019年7月22日

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 参院選は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非が最大の争点となった沖縄選挙区と、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備候補地の秋田市がある秋田選挙区で、いずれも野党統一候補の無所属新人が自民党候補を破って初当選した。両選挙区とも、安倍政権の進める安全保障政策に、民意がノーを突きつけた。

 沖縄では、自民新人が移設の是非に触れない戦略をとったのに対し、野党統一候補の高良(たから)鉄美氏は移設反対を積極的に訴え、優勢に選挙戦を進めて勝利につなげた。

 今年二月の沖縄県民投票では投票者の七割超が辺野古埋め立てに反対し、四月の衆院沖縄3区補選も移設反対派が勝利。しかし、政府は「辺野古移設が唯一の解決策」として工事を進めてきた。再三示される民意を尊重しない安倍政権の姿勢に対し、県民は揺るがぬ意思を示した形だ。

 秋田では、野党統一候補の寺田静氏が自民現職を破った。秋田は二〇一六年の前回参院選では、自民が東北六県で唯一議席を得た選挙区だった。今回の参院選直前、イージス・アショアの配備候補地を巡る防衛省の調査ミスや不手際が相次ぎ、住民が反発を強めていた。

 もう一つの配備候補地がある山口選挙区は、自民現職の林芳正元文部科学相が制した。

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