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総合

参院選、注目の三つの数字

2019年7月20日

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 参院選で三つの数字が注目されている。自民、公明の与党にとって事実上の勝敗ラインとなる改選過半数の63議席、改憲勢力が国会での改憲発議に必要な3分の2を維持する85議席。そして、野党4党の共闘の成果を測る目安となる改選1人区での11議席獲得だ。

 今回の参院選では、各党が定数245のうち124議席を争っている。与党の獲得議席が、改選議席の過半数にあたる63議席を超えれば、野党より多くの議席を得たことになる。

 自民、公明、日本維新の会などの改憲勢力のうち、非改選は79議席。そのため、3分の2(164議席)を維持するには85議席を獲得する必要があり、激しい攻防が続いている。

 安倍政権での改憲に反対する立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党は、32の1人区すべてで統一候補を擁立。野党は2016年の前回参院選でも、1人区すべてで候補を一本化し、自民党に11勝21敗と健闘した。

(横山大輔)

 <改憲勢力> 共同通信社や本紙の取材などから、自民、公明、日本維新の会の3党に加え、改憲に前向きな諸派・無所属議員を改憲勢力と判断した。衆院では改憲案の国会発議に必要な総議員の3分の2を超えている。参院選に候補を出す諸派の幸福実現党は、9条改憲に賛同しており改憲勢力に含む。非改選の改憲勢力は自公維3党に、いずれも無所属の藤末健三、渡辺喜美、平山佐知子の3氏を合わせた計79人。

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