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総合

7党首ら駆けた9万キロ 列島遊説、地球2周分超

2019年7月20日

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 参院選は二十日で十七日間の選挙戦を終える。支持拡大を目指す七党首らは、日本列島を東へ西へ駆け回り接戦区を中心に応援。争点となった年金問題などで公約アピールに声をからした。各党によると、公示の四日から十九日までの合計移動距離は計約九万四千キロ。地球二周(一周約四万キロ)分を大きく上回った。

 一万八千六百七十一キロと移動距離がトップだったのは、計二十都道府県に入った安倍晋三首相(自民党総裁)。勝敗を左右する全国三十二の改選一人区のうち、野党側と激戦を展開する宮城や新潟などでマイクを握り、政治の安定を訴えた。愛知、兵庫などを訪れて公明党候補の応援演説に立ち、自公協力へ配慮した。

 公明党の山口那津男代表は十五都府県、一万四千七百六十五キロを駆け抜けた。埼玉、福岡など候補者を擁立した七選挙区でてこ入れを図った。

 立憲民主党の枝野幸男代表は最多の二十四都府県を訪問し、十月に消費税率10%へ引き上げる政権の方針を批判した。距離は一万一千九百六十三キロに到達。十日には改選一人区の一つである福井に入り、野党統一候補の共産党新人を応援した。野党の結束を示す狙いがあった。

 十九都県、一万四千七百十六キロを疾走したのは、七党首らで最も若い国民民主党の玉木雄一郎代表。複数区で厳しい戦いを繰り広げる国民系の候補応援などに力を割いた。

 共産党の志位和夫委員長は独自候補を立てた埼玉など都市部を重視。二十一都道府県、一万一千五百三十キロを走破した。

 日本維新の会の松井一郎代表が力点を置いたのは、強固な地盤を誇る大阪や兵庫。課題の「脱関西」を目指し、東京や神奈川でも街頭に立った。六都府県、四千六百五十二キロを回った。

 公選法上の政党要件確保に向けて正念場の社民党は、吉川元・幹事長が、又市征治党首に代わり遊説した。一万七千六百二十一キロと首相に次ぐ二位。大分など十都県を行き来した。

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