比例「民主」は無効? 総務省「党名正しく書いて」
2019年7月12日
国民民主党が参院選で届け出た略称「民主党」を巡り、混乱を心配する声が会員制交流サイト(SNS)で上がっている。立憲民主党が2017年の衆院選で同じ略称を使っていたからだ。今回は比例代表で「民主党」と書けば国民の得票となる。「民主」と書いた場合は無効になる可能性がある。総務省は正確な記載を呼びかけている。
立民は今回の参院選で、党名が有権者に浸透してきたとして「りっけん」で略称を届け出た。
総務省が9日に都道府県選挙管理委員会に示した指針では、正式名称と略称以外の有効投票例として、国民は「国」「国民民主」、立民は「立」「立民」を挙げた。「民主」と投票用紙に記した場合は自民党(自由民主党)や社民党(社会民主党)とも解釈でき、有効例に含めなかった。
各開票所は「民主」票があった場合、指針を踏まえて有効かどうかを判断することになる。総務省の担当者は「政党名を正しく書いてもらうのがベストだ」と話している。