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改憲ライン85議席に 参院3分の2、無所属平山氏加わる

2019年7月6日

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 参院選で安倍政権下の改憲に前向きな「改憲勢力」が改憲発議に必要な三分の二の百六十四議席を維持するラインが八十五議席となった。共同通信と本紙はこれまで八十六議席としてきたが、無所属の平山佐知子参院議員(非改選、静岡選挙区)が五日の共同通信の取材に安倍政権下の改憲を否定しない姿勢を示し、非改選の改憲勢力が七十八から七十九議席に増えた。

 平山氏は取材に「安倍政権下であるなしにかかわらず、現行憲法で時代にそぐわない部分は変えるべきであり、変える議論をすべきだ」と述べた。これまで取材で九条への自衛隊明記案に「どちらかといえば反対」と答え、安倍政権下の改憲と距離を置くとみられたため、非改憲勢力とカウントしていた。

 参院定数は定数増を受けて二四五となる。非改選の改憲勢力の内訳は自民五六、公明一四、維新六、無所属二(渡辺喜美氏と自民会派の藤末健三氏)に平山氏を加えて計七九となった。

 平山氏は旧民進党から二〇一六年に初当選し、細野豪志衆院議員のグループに所属。一七年に同党を離党し、参院会派「国民の声」を経て無所属になっていた。細野氏は無所属のまま自民会派に入会している。

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