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総合

全1人区で与野党対決 32選挙区に野党統一候補

2019年7月4日

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 参院選は勝敗を左右する三十二の改選一人区について、全てで自民党と野党統一候補が直接対決する構図となる。野党が統一候補でまとまれなかった二〇一三年参院選は自民党が二十九勝二敗と圧勝。全一人区で野党が候補を統一した一六年は、自民党の二十一勝十一敗。三年前に続き野党が一騎打ちの構図を整えたことで、行方は「安倍一強」体制の賛否を問う大きな指標となりそうだ。

 野党は立憲民主と国民民主、共産、社民の各党が統一候補の擁立で合意。内訳は立民七人、国民六人、共産一人で、最も多いのは無所属候補で十八人いる。福井では共産が統一候補となった。「鳥取・島根」と「徳島・高知」の二合区は、いずれも共産系の無所属を立てた。自民は「選挙目的の野合」と批判している。

 複数人区は、与野党はともに選挙協力より自らの勢力拡大を優先。共産は十三ある改選二人区以上の全てで擁立。立民と国民も八選挙区でぶつかる。改選数二の選挙区のうち静岡は自民、国民の現職に加え、立民、共産の新人が挑み、京都でも自民、共産の現職と立民新人が争う。いずれも激戦の様相だ。

 公明党は改選数三以上の九選挙区のうち七つで公認候補を擁立し、自民候補と競合する。

 野党共闘から距離を置く日本維新の会は、地盤の大阪(改選数四)で現職と新人の計二人を公認するなど、二人区を含む七つの複数区で計八人を擁立した。

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