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総合

各党党首の第一声

2019年7月4日

◆政治の安定確保する 自民・安倍晋三総裁

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 東日本大震災から8年。発災時、野党だった悔しさが政権奪還の原点だ。政権復帰後、(福島の農産物輸入の)規制緩和のために、全力を尽くしてきた。その結果、福島県の農産物の輸出は、発災前よりも、4割増えて過去最高になっている。福島の復興に全力で取り組んでいく。憲法を議論する政党か、しない政党かを選ぶ選挙だ。与党で力を合わせて、政治の安定を確保する。

 (福島市で)

◆国民の小さな声聴く 公明・山口那津男代表

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 令和の時代、初めて行われる国政選挙。世界を見渡せば分断・対立の流れがある中で、日本こそが対話と協調の先頭を走らないといけない。人口減少、少子高齢化という難しい課題をどう乗り越えるか。荒波を乗り切るには、何よりも政治が安定しないといけない。国民の小さな声を聴く力がある公明党が連立政権にいるからこそ、政治に信頼と希望が生まれる。 (神戸市で)

◆生活防衛する戦いに 立民・枝野幸男代表

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 安倍政権の6年半で株価は上がり企業は大きなもうけを出している。しかし、暮らしは良くなったか。雇用は増えたが、非正規が300万人増え、4割に達しようとしている。2人以上の世帯で貯蓄ゼロが3割を超えている。こんな状況で老後に2000万円をためられるのか。消費税を上げられるのか。暮らしの安心を取り戻そう。生活を防衛するための夏の戦いにしよう。

 (東京・JR新宿駅前で)

◆家計第一の経済政策 国民・玉木雄一郎代表

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 これからの日本の未来を決める大事な選挙だ。今の政治は国民のための政治になっているか。国民の暮らしを守る政治を取り戻そう。政治は国民の生活のためにあるということを取り戻す選挙にしたい。大きな柱として家計第一の経済政策を掲げた。好循環の出発点を変える。何よりも家計を豊かにし、国内総生産(GDP)の6割を占める消費を盛り上げる経済政策に変える。

 (静岡県掛川市で)

◆減らない年金にする 共産・志位和夫委員長

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 年金問題が争点だ。今でさえ貧しい年金を、マクロ経済スライドでもっと貧しくする政策はばかげている。年金を減らすのか、減らない年金にするのか。安心の年金への一歩を踏み出そう。景気悪化の赤信号がともっている。消費税率10%への増税は止めよう。(自衛隊を明記する自民党の)9条改憲では、無制限の海外での武力行使が可能になる。断じて拒否しよう。

 (東京・JR新宿駅前で)

◆行革徹底で増税不要 維新・松井一郎代表 

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 大阪では徹底した行財政改革で財源を生み出して、教育の無償化を実現した。国でも徹底した行革をやれば消費税増税をやらなくても教育の無償化は実現できる。人生百年時代を迎えて年金制度を抜本的に見直さないといけない。積み立て方式に見直す大胆な改革が必要だ。大阪では徹底した身を切る改革をした。政治は結果責任だ。国政でまともな野党をつくりたい。

 (大阪市で)

◆賃金と年金の改善を 社民・吉川元幹事長 

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 安倍政権のもとで国民の暮らしは壊されてきた。実質賃金は低下、年金もカットされる。その実態を改善することこそが、今まさに政治に問われている。国民年金が毎年目減りするマクロ経済スライドを中止し、暮らせる年金の設立を強く訴える。安心できる雇用の質を確保する。憲法精神、暮らしと平和を守る議員を国会に送り出せるのか、日本の岐路だ。

 (東京・JR新宿駅前で) 

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