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総合

改憲「争点として熟度浅い」公明・山口氏

2019年7月2日

 公明党の山口那津男代表は一日、本紙などのインタビューに対し、参院選後、国会の憲法審査会での議論について「少なくとも野党の主要な政党が参加して、合意がつくられることが望ましい。数の力だけで仕切るような進め方は良いことではない」と述べた。改憲勢力だけで、改憲原案の国会提出などに向けた議論を進めるのは望ましくないとした発言だ。

 参院選について安倍晋三首相が「(憲法を)議論しない政党か、議論する政党かを選ぶ選挙」と訴えていることについて「議論を全く否定している政党はない。争点としての熟度が浅い」として、争点にはなじまないとの見方を示した。

 公明党の改憲への立場について「かねて『加憲』という立場を取っている。新しい憲法にふさわしい価値観が確認できれば加える」と説明。「解釈や立法では対応できず、改憲しかないという課題は今明らかになっている状況ではない」とも話した。改憲勢力の定義に関し「改正を認める勢力が三分の二というくくり方自体、ぴんとこないものがある」と語った。

 (村上一樹)

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