共産党の志位和夫委員長は二十九日、本紙などのインタビューで七月の参院選について「安倍晋三首相が進める九条改憲の是非が争点だ」と改憲阻止を前面に打ち出す考えを示した。

　野党が憲法論議に応じないとする首相の批判に「共産党も他の野党も議論している。国会の憲法審査会を政権が無理やり動かすのは立憲主義から言って間違いだ」と反論。自民党の改憲案では海外での武力行使が無制限になると指摘した。

　消費税増税を中止し、大企業の優遇税制是正などで七兆五千億円の財源を確保して高等教育の段階的無償化に充てる案を強調。「国民が希望を持てる政治に切り替える」と述べた。目標議席として、比例で七、選挙区で現有三以上を掲げた。